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IT時代の犯罪!巧みな洗脳で大金をむしり取る国際ロマンス詐欺の実態
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図解でわかる!巧みな洗脳で大金をむしり取る国際ロマンス詐欺の実態

詐欺というのは、いつの時代でも存在するものです。

ただし、価値観の変化とともに形を変えていくので、詐欺のバージョンアップが発生します。

テクノロジーの発達により、詐欺も国際的になってきました。

IT環境が整った今だからこそ可能な詐欺こそが、国際ロマンス詐欺です。

外国人が日本人の恋愛感情を利用する国際ロマンス詐欺。外国人が日1 本人の恋愛感情を利用する国際ロマンス詐欺

「いやいや、そんな詐欺なんて、すぐ見破れるでしょ?」と思う人も少なくないはず。

しかし、かなりの被害数が報告されているということは、手法が凝っているのでしょう。

また、詐欺師がマインドコントロールに長けていると考えられます。

詐欺師はいつの時代も変化に対して敏感に対応してくるものです。

リモートが当たり前になった分、テクノロジーを駆使した詐欺を仕掛けてきます。

コロナ禍で在宅期間が増えたからこそ、注意すべき犯罪、国際ロマンス詐欺の実態に迫りましょう。

国際ロマンス詐欺の手口

国際ロマンス詐欺は、フェイスブックなどのSNSによってアプローチされることが多数です。国際ロマンス詐欺の手口

好奇心が旺盛であったり、外国文化に憧れがあったり、ただならぬ寂しさを抱えている人は、つい外国人からのメッセージを無視せず、友達申請を受け入れたり、フォローするなどの対応をしてしまいがちです。

実は、ここが地獄の一丁目です。

そうとは知らずに「友達ができた」「外国人とのやりとりで英語の勉強をしよう」などと、メッセージやメールで親睦を深めていった結果、大金を騙しとられるステップにつながっていきます。

国際ロマンス詐欺に遭遇しやすい人

ほとんどの人がターゲットになってもおかしくないのが、国際ロマンス詐欺の実情です。

既婚者が国際ロマンス詐欺の被害に遭遇したケースも……。

全員が注意すべき詐欺ともいえるですが、ある程度、ターゲッティングされやすい層を絞ることも可能です。

男性よりも女性の被害者が多く、被害件数がとりわけ多いのは40~69歳。国際ロマンス詐欺に遭遇しやすい人

なかでも被害金額が大きいのは、70歳以上の人達となります。

上記のデータを確認すると、意外と高齢者が被害に遭っていることがわかります。

子育てがひと段落して、お金や時間に比較的余裕のある人達は、国際ロマンス詐欺を仕掛ける人間からすると絶好のターゲットです。

喪黒福造が、市政の庶民を「ドーン!!」と地獄の底へ叩き落とすように、国際ロマンス詐欺師達も「ココロのスキマをお埋め致します」とばかりに距離を詰めてきます。

笑ゥせぇるすまん
笑ゥせぇるすまんココロのスキマお埋めします

また「一緒に人生を歩めるパートナーが欲しい!」と切実な願いを持つシングルマザーが被害に遭うこともあります。

いずれも何か充足しないものを持っている人に狙いを定める、卑劣な犯罪です。

国際ロマンス詐欺は、いつの間にか始まっている!

SNSやマッチングアプリで知り合った外国人とのやり取りを重ねていくうちに、詐欺被害に遭うというケースがほとんどです。

SNSの中ではフェイスブックからのアプローチが最も多い、国際ロマンス詐欺。

マッチングアプリではTinderMeeticなど、外国人と出会いたい人がたくさん使用しているものが要注意です。TinderとMeetic

これらのユーザーは、詐欺師に目をつけられやすいと心得ておきましょう。

コンタクトをとってきた時点で「むむっ、知らん奴からのメッセージ!怪しい!」と、早めに思えるあなたは詐欺を未然に防げるはずです。

しかし、善意や興味からつい申請をOKし、コミュニケーションし始めた途端、詐欺沼地獄の深みにどんどんはまっていってしまうのです。

『カイジ』の漫画家である福本伸行さんが、詐欺師と被害者のやりとりを漫画で描いたらと想像してみてください。

確実に「ざわ…ざわ…」というオ

 

ノマトペを入れるはず。

のんきにパソコンやスマホを使っていても、実はそれくらいやばい状況なのです。カイジ

国際ロマンス詐欺の起承転結

国際ロマンス詐欺の展開を説明していきましょう。

国際ロマンス詐欺の起承転結
  1. 起→SNSや恋愛系アプリによって知り合う
  2. 承→猛烈なアプローチによって急接近
  3. 転→何かアクシデントが起こり、急にお金が必要だと言われる
  4. 結→お金を入金した途端、連絡が途絶える

国際ロマンス詐欺の起承転結

 

ちなみに上記の展開は、国際ロマンス詐欺に限ったものではありません。

オンライン詐欺ではなく、実際に逢瀬を重ねて信頼させてからお金を搾取する結婚詐欺の手口もよく似たものです。

詐欺は映画や漫画と同じで、必ず急展開が起こります。

そしてその後に、詐欺師は決まって

実に困ったことになった…

俺、もうダメかも……

早急にお金が必要なんだ

と口にします。

信頼をしている人が沈痛な面持ちを浮かべようものなら、放置できない人がほとんどでしょう。

じゃあ私が出そうか?

と言ってしまうのです。

もちろんこれは詐欺師のトラップです。

ありがとう!助かるよ

と感謝を述べつつ、詐欺師は腹の中では

よっしゃ~、大金GET!

と快哉を叫んでいます。

あえて

そんなの悪いよ

と一度、断ってから

心配しないで。私が出すって。大丈夫だから

という言葉を引き出すような詐欺師も多数存在します。

ほんと、ろくでもない輩ですね。

違和感ありでも「文化が違うから…」と納得しやすい

日本で暮らしている我々は、外国人から詐欺被害に遭遇するということを想定しません。

少々おかしな点があっても「外国人だから文化の違いだ」という納得の仕方をしてしまいがちなのも、国際ロマンス詐欺の特徴です。

「会ってもいない人に、なぜお金を振り込むの!?」という疑問を持つお気持ちは、とてもよくわかります。

しかし、多くの詐欺師は、善人の善意を嗅ぎつけ、付けこむことに長けています。

すぐに

ハニー

ダーリン

という呼び方を定着させ連発します。

国際ロマンス詐欺の被害者になりやすいのは、寂しさを抱えた人達です。

愛情飢餓の状態が続いている人ほど、ストレートな愛情表現、親愛の情を示されると、いとも簡単に陥落しがちなのです。

恋愛をすると

  • ドーパミン
  • アドレナリン
  • セロトニン

など脳内物質が大量に分泌され、麻薬中毒のような状態になります。

「恋愛初期の脳と薬物依存の脳は、まるで同じ」という説もあるほどです。

それほど恋愛の快感は強烈なのです。

毎日、

愛してる

あなたは、かけがえのない存在だ

おやすみ僕のプリンセス

などと言われれば

もっと言って!もっともっと!

と要求するようになり、冷静な判断ができなくなるのです。

同じアプローチを日本人からされても、違和感を覚えるため、外国人を相手にした時ほどは、ときめかないはずです。

「相手は外国人」という思いが、ツッコミどころ満載の国際ロマンス詐欺を成り立たせているともいえるでしょう。

国際ロマンス詐欺で使用される写真は、スタイリッシュだったり、凛々しかったり、惚れ惚れするものがほとんどです。(もちろんその全てが偽物です)

写真のみでしか相手のビジュアルを知らない分、様々な投影が働き、相手を理想化してしまうのかもしれません。

国際ロマンス詐欺でよくある背景

詐欺師ほど、騙されやすい人の心理を熟知している人間はいません。

むかつく事実ですが、被害者をいとも簡単に騙しとおす詐欺師は、頭が良いのです。

彼ら彼女らは、詐欺師の心情は気持ちの反応から逆算して、バックボーンを考えていくのです。

詐欺師に騙されやすいタイプ
  • 優しく困った人間を放っておけない人
  • 共感力の高い人
  • 疑いの心を持たない善人

上記に該当する人ほど、詐欺師に騙されやすいのは確かです。

これらに当てはまる人が、同情する設定は何かといえば、不幸で劇的ものとなります。

詐欺師が騙すためのシーン設定
  • 妻に浮気されている
  • 妻が自分を毒殺しようとしているのがわかり離婚
  • 両親は事故死しており、妻は癌で死別し天涯孤独

などの設定がよく使われます。

冷静な人であれば「映画の世界か!」とツッコみたくなるものの、優しくて共感力が高い人は「それは大変!」と同情してしまうケースがあるのです。

劇場型の物語を駆使するのが、国際ロマンス詐欺です。

国際ロマンス詐欺は、戦地にいる人間という設定が非常の多く見られるのも特徴的です。

国際ロマンス詐欺でよく使われる戦地のシーン設定
  • シリアの平和維持活動に派遣されている女性の兵士
  • 平和維持活動でイラクにいるアメリカ陸軍の少佐
  • 軍人や従軍看護婦でアフガニスタンにいると言う白人女性
  • 自衛隊基地の司令官
  • 戦地を取材しているジャーナリスト
  • 戦地で従事しているドクター

戦争とは無縁な日本で暮らしている我々からすると、相手の世界は完全にファンタジーの範疇です。

浮世離れしているような設定ですが、それも「外国人だから私達とは違う」という納得のしかたをしてしまうのでしょう。

そんな熾烈な環境で生き抜いている人間を支えられるのは、地球上で自分しかない

と、自己重要感を覚えるのです。

まあ控えめに言っても、戦争中に隙間をぬってスマホやパソコンで恋愛相手を探すなんて、言語道断です。
ほんまに戦争しとるんなら、戦争に集中せんかい!と、後ろ頭をひっぱ叩きたくなるのは私だけでしょうか(笑)。

詐欺師が使う心理テク・自己開示

詐欺師は自己開示をすることで、ターゲットが返報してくれることを理解しています。

最初に自己開示するのは詐欺師で、それに反応するのは被害者というのは、ずっと昔から変わらない真実です。

長年生きていると、誰でも心の傷のひとつやふたつは抱えているものです。

「ずっと信じていた妻が僕の親友と浮気してしまって、人間不信なんだ…」と聞けば、「そういえば昔、私も交際相手に浮気されたことがあった」と思い返す人もいるでしょう。

こう思った瞬間、心理的な距離が勝手に縮まっています。

よほどのサイコパスでなければ、自己開示してくれた相手に対して「何か返さないと」と思うのが人間というものです。

詐欺師の目的はといえば、もちろん金品を巻き上げることです。

目的からの逆算のファーストステップとして、「自己開示というテクニックを用いる」ということを覚えておいてくださいね。

詐欺アカウントの見破り方

国際ロマンス詐欺の見破り方は

  1. 写真検索
  2. 文章検索
  3. LINEへの誘導

の三種類に分けられます。

ひとつずつ説明していきましょう。

写真検索

詐欺に使われる写真は、詐欺師達が無断で用いているものがほとんどです。

国際ロマンス詐欺に関わっているのは、単独犯ではなく複数犯。Photoshopの操作が得意な詐欺師はIT方面を担当し写真を加工する

集団で役割分担をして、詐欺行為を働いているのです。

Photoshopの操作が得意な詐欺師は、IT方面を担当し写真を加工します。

整形手術を受けた人間の顔に、どこか違和感が残るのと同じように、コラージュされた写真も何か不自然に映るはずです。

顔や服装が加工されているものもあれば、背景がおかしいものも……。

疑いの目を持って、じっくり写真をチェックすれば、きっと違和感に気づけるはずです。

文章検索

またメッセージの文章は定型文が多く、使いまわされているものがたくさんあります。

怪しいメッセージはコピペして、検索してみましょう。

「詐欺に注意しましょう!」といった注意喚起サイトを確認するのも有効な手段です。

国際ロマンス詐欺の特徴として、信頼関係を築くまでに頻繁なメッセージのやりとりをするケースが目立ちます。

つい気持ちが高揚してしまうと、全てを受け入れてしまいますが、メッセージのボリュームと返ってくる時間もチェック項目のひとつです。

ものすごく長い文章が一瞬で送られてくるのなら、相手は音速でタイピングしていることになります。

もちろんいくらタイピング速度が速くても限界があるものです。

そこまで早く指が動く人など、地球上に存在しません。

実際は、複数ある返信候補の定型文を用意しておいて、それを選び貼り付けて送っているだけです。

「さすがにこの分量は、すぐに打てないでしょ?」と思ったら、返信STOPが正解です。

LINEへの誘導

SNSでのやり取りが進むと、

LINEでメッセージのやりとりをしないかい?

と詐欺師から提案が持ちかけられます。

「LINEを使わない日はない」といってもいいほど、LINEは我々の中で日常化しています。

当たり前になりすぎるほど、疑問を抱かなくなるという現象があります。

「西洋人はLINEをそれほど使わない」
と聞けばはっとする人もいるのではないでしょうか?
LINEが流通しているのは、主にアジア圏です。

西洋では

  • Snapchat
  • WhatsApp
  • Facebook Messenger

などが主に使われると覚えておきましょう。

Snapchat

Snapchat

WhatsApp

WhatsApp

Facebook Messenger

Facebook Messenger

国際ロマンス詐欺は、ナイジェリア人、カメルーン人などアフリカ系の詐欺師達が過去に逮捕されていました。

しかし、外国人になりすましている日本人詐欺師もいるのです。

2020年の3月に逮捕された千葉市の江川嘉暁容疑者は、外国人の軍人であると騙して、当時67歳の女性から200万円を騙し取った疑いで逮捕されています。

「LINEでやりとりをしよう!」と、持ちかけられた段階で「西洋人がLINEって怪しいぞ!」という知識さえあれば、大きな被害に遭うことを回避しやすくなるのです。

国際ロマンス詐欺は金銭と心にダメージ

高齢者の被害もたくさん報告されてきた国際ロマンス詐欺。

実は詐欺被害に遭遇してしまった不運な人達の声を拾っていくと、「お金を騙しとられたのも悔しいが、愛情を利用された傷の方がきつい」というものが多数です。

心の底から信頼して、「何とか助かってほしい…」と金銭的な援助をした結果、完全にむしりとられたことが判明した際のショックは、とてつもなく大きいと想像できます。

入金後に「これは詐欺被害だ!」と気づくケースもあります。

あなた詐欺師だったのね!

と怒りのメッセージを送っても

おいおいハニー、急にどうしたんだい?

僕らの愛情は永久不滅だよ。信じておくれ

と取り合ってくれません。

時間もお金も愛情も、注いでしまったものは残念ですが、元に戻りません。

詐欺師のアプローチはツッコミ精神で打破!

大まかに分けると、全ての事象はボケとツッコミに分類が可能です。

「大阪人がふたり集まれば、たちまち漫才が始まる」と言われます。

細木和子ではないですが、ズバリ言います(笑)!

詐欺に遭遇したくなければ、ツッコミのパワーを上げるしかありません。

ツッコミが上手な人は、万物をつぶさに観察しています。

反対に観察眼のない人に、ツッコミは不可能です。

ツッコめるポイントを探し出すのは、違和感を言語化するのと同じです。

これが詐欺師撃退のトレーニングにつながるのです。

服の裏表が反対の状態で、颯爽と街を歩く人を目撃した場合、あなたは何とツッコミますか?

「いや逆!逆!」と言いますよね。

最初はこういったところからでOKです。

ハードルを上げすぎず、スモールステップから始めていただければ嬉しいです。

ツッコミは続ければ続けるだけ、その力が上がっていくものです。

詐欺師の仕掛けって、実はツッコミどころが満載なのです。

「どんなボケを仕掛けてくるのか?」という視点を持つだけで、詐欺に引っかかる確率は大幅に減らせるでしょう。

こう言ってしまうと被害者の方に対して申し訳ないのですが…、国際ロマンス詐欺自体がボケのようなもの。

ハニー、朝食は何を食べたんだい?

と甘い言葉を囁かれたとしても、

朝から甘ったるいねん!

食パンに塗ったジャムより甘いわ!

と、ツッコんでください。

ハニー、愛してるって言ってくれないかい?

というメッセージをもらったら、

それ、常盤貴子とトヨエツのドラマのタイトルやし!

と、ツッコみましょう。

相手が、いぶかしがって

どうして僕のことを信じてくれないんだい?

と送ってきたら

お前が詐欺師やからや!

と、強烈なツッコミをお願いします(笑)。

ボケにツッこまず泳がせ続けていると、詐欺師は増長を続けるだけです。

まだまだ駆逐されていない詐欺師は、この世にたくさん存在します。

これ以上、彼ら彼女らが肥え太らないように、あなたもぜひツッコミの力をアップさせてくださいね。

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