fa-arrow-circle-right図解でわかる!運気UPの英3文字『DM〇』
目次
動画でも解説しております
生活に活かす脳科学の話
今回は、ずっと以前にアップした動画の進化系、というか答えが出ました!という変わった記事です。
僕が記事内で何気なく答えていた話の内容やみなさんが書いてくれたコメントで、これが実は脳科学的に解明されていたんだ!という内容です。
つまりは、もっと深堀出来た上に更に効率的に活用できます!
オカルト的なぼやっとした話ではなく、その分野の研究者たちによってグッと生活に取り込めるトラストリテラシーが高いお話です。
すばらしいですね!
グッバイスピリチュアルです!
まず今回は、質問フォームにきていたピッタリの質問、そして僕のYouTubeに寄せられていたコメントを数件、僕が以前のYouTubeで話していた部分を先に紹介してから解説します。
質問
はじめまして。
最近チャンネル登録をして週末にまとめて動画を観るのが習慣になってきました。
けんけん先生のアドバイス(特にビジネスに使えそうなもの)をメモして、困った時に読み返したりするようなこともあり、助けてもらっています。
それでも解決しない、困ったことがありまして連絡をとらせていただきました。
私は会社のなかで、いわゆるクリエイティブな部署に属しているのですが・・・年末あたりからスランプ状態が続いていて、新しいアイデアが浮かんでこないのです。
以前はそれなりに結果を出せていましたし、将来に希望を持っていたのですけど。
この頃では自信もなく、このまま会社に勤めていてもよいものかどうか考えるようになってしまって。
仕事が苦痛です。
でもできれば、以前のように楽しく仕事をしたい。
もともと好奇心が強いほうだと思いますし、新しい事を考えたり、人と違った角度からの発想は得意でしたのでなんとかして「コツ」を取り戻したいと思っているのです。
先生から何か良い知恵をいただけると有難いです。
よろしく御願いします。
あいぽん
要するに、ひらたく言うと「アイデア」が浮かばない。
どうやったらアイデアが浮かびますか?という事です。
僕は以前、パワースポットの動画で、僕がアイデアが湧くのがお風呂の中が多いので、自分のパワースポットはお風呂ですという話をしていたはずです。
覚えていらっしゃる方いるでしょうか?
これは今でも変わらず、YouTube動画の内容や皆様の質問の答え、構成などは、お風呂の中で考える癖がついています。
冬は、それと共に湯船でゆっくり温まれるので一石二鳥でもあります。
この動画に対して沢山の人がコメントを返してくれました。
その一部だけ紹介します。
お風呂やトイレ、車の中もその人のリラックススペースなんだと思います。
ちなみに私は散歩をしているときに沢山浮かんでしまうので、なかなかメモが取れず立ち止まるのも嫌なのでアイデア垂れ流しです。。。(笑)
詩人の韓愈という人が「三上」ということを言っていて、馬の上、寝床の上そしてトイレの上にいるとアイデアが沸いてくるんだそうです。昔から変わらないんでしょうね。
「三上」の話は外山滋比古の『思考の整理学』に書いてありました。
自分なりのパワースポットは栃木県日光市足尾の物静かな山の中です。
椅子に座って居眠りすると創作アイデアが浮かんたり不安から開放されます。
あと、住吉大社や長居陸上競技場は癒されますね。
コメント5名の皆様ありがとうございます。少しでもあいぽんさんのヒントになったでしょうか?
パワースポット動画のコメント欄にこんな風に皆様のコメントが沢山ありますので、よろしかったらそちらをご自分で観てください。
だいぶ参考になる事があるはずです。
最新の脳科学
今回のこの話なのですが、最新の脳科学ではどういったものか詳しく説明されており、更にはメリットデメリットもあるので、それも一緒に解説していきます。
今回の議題は、デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network)、略語でDMNと言います。
ぼんやりした状態の脳が行なっている神経活動のことです。
DMM.comではありません!
今回の項目です。
- 現代人の脳について
- デフォルト・モード・ネットワークは一体なんなのか?
- デフォルト・モード・ネットワーク状態のメリット、デメリット
- デフォルト・モード・ネットワークの活用法
1現代人の脳について
現代人の脳についてです。
まず、最初にお伝えしたいのは、似たような悩み
- 創造性の低下
- 生産性の低下
- 発想力の低下
などを抱える方は思っているよりも遥かに多いということです。
前に「スマホ脳」について取りあげたことがあるのですが、情報社会デジタル社会の現代は、脳が情報でいっぱいいっぱいです。
過剰な情報取り込みは「情報メタボ」と呼ばれたりするのですが、とにかく私たちの脳はとても処理しきれない大量のデータを日々取り入れては対処することを迫られています。
短期的であればあまり心配しなくても良いのでしょうが、情報メタボ状態が長期化し、いつのまにかそれが当たり前の状態になっているのが現代人です。
当たり前になっているので、そうした過酷な脳の状態を自覚することすら困難になっています。
情報メタボ状態が長期化すると、だんだん脳の高次機能(前頭前野)がうまく働かなくなり次の症状が出ます。
- 創造性・企画力の低下
- 集中力の低下
- 意欲低下
- コミュニケーション能力の低下
- 感情制御力の低下
そして今回の相談にもっとも関わりそうなのが、「ぼーーっとする機能」の低下です。
常に仕事のことを考えたり、ネット検索したり、スマホでメールチェックをしたりして、いつも脳がフル稼働するような生活を送っていると、きちんと脳が休止できなくなってしまうのです。
体にとって睡眠が大切なように、脳にとっても「休止」は欠かせません。
現代人はちょっとでも退屈すると、いつでもどこでも手軽にスマホを使って気晴らしができてしまうため、脳の「休止」ができにくくなっているようです。
一般的には、朝から晩まで休みなく脳を使うことは、良いことだとされていますよね?
仕事の合間にぼーーっとしたり、移動中や昼休みに1人でぼんやり過ごす時間を持っている人はどれくらいいるでしょうか?
ちょっとでも空き時間があれば、どうやって有効に使おうかと考え、すぐに思いつくのではないでしょうか。
2デフォルト・モード・ネットワークは一体なんなのか?
DMNとは、脳が意識的な活動をしていないとき、つまりぼんやりしているときに活性化する神経回路のようで、医師の伊藤豊氏によると、脳の「内側前頭前野」等、4カ所の部位で構成されているみたいです。
この説明では難しいので砕いて説明します(笑)
簡単に言うならば、何もせずにぼーっとしている時に働く脳システムです。
「集中・ぼんやり」「働く・休む」などの切り替えのコントロールにも関わっています。
何かの課題に取り組んでいる時(集中モード)とDMN(ぼんやりモード)時の脳の活動を比較したところ、DMNの時のほうが脳でエネルギーを消費していることが判明しました。
つまりは一生懸命なにかを考えている時よりも、ぼんやりして何も考えていないような時のほうが、15~20倍も多くエネルギーを使っていたのです。
なぜかという理由については、まだわからない事も多いが、より良い脳活動のための「スタンバイ」が重要な役割を持っていることが指摘されています。
DMNのときに脳が「スタンバイ」状態で行っていると思われる作業は
- これから起こる可能性のあることをシミュレーション
- 過去の経験、体験、記憶などの整理統合
あえて何も行わないことで脳を「休止」すると、これからの活動がより良いものになるための「準備」が整えられることになります。
最新科学でわかってきたことは、これまでの常識に反して
「ぼーーっとすること」
「退屈する時間をもつこと」
は脳にとっていいことだという事実です。
積極的にデフォルト・モード・ネットワークを活用すると、次の事が期待できます。
- ひらめきアイデアが浮かびやすくなる
- 記憶力がアップする
- 脳の老化が抑えられる
未来学者のリタ・キング氏は、これを「創造のための退屈」と名付けていて、デフォルト・モード・ネットワークの別名を「イマジネーション・ネットワーク」と読んでいるみたいです。
創造性を鍛えたり発揮するためには、あえて「退屈」する必要があるという事です。
コメントでFigsBluntさんが、韓愈さんの三上を挙げておられましたが、僕が調べた記事でも違う方、中国の文学者欧陽脩氏も文章を考えるに最も適した場面として、「三上」を挙げています。
- 馬の上
- 布団の上
- トイレの上
もちろん欧陽脩氏は、DMNの存在などは知らなかったはずです。
しかし、「ぼんやりできる場所ではいいアイデアが生まれやすい」ということを経験から理解していたみたいです。
3デフォルト・モード・ネットワーク状態のメリット、デメリット
DMNのおかげで創造力が高まると分かりました。
しかし、メリットばかりではありません。
DMNが活性化しすぎると、頭がぼんやりして注意力が散漫になってしまいます。
それに余計なことを考えすぎて不安にさいなまれる事もあります。
- アイデアが生まれやすいリラックスできる
- 脳内の情報が整理される
- 注意が散漫になりがち
- 脳が疲れやすい
- ネガティブ感情に支配されてしまうこともある
という事ですので、うまく使用しないといけない事がわかりました。
4デフォルト・モード・ネットワークの活用法
デフォルト・モード・ネットワークの活用法です。
どういう風に使用していけばいいのでしょうか?
これはそうズバリ実践編です。
説明を聞こうが実際に活かせない。
つまりアイデアが浮かばなければ絵に描いた餅です。
最新の脳科学であろうがなんであろうが、一切関係ありません(笑)
では、僕らに出来そうな事を説明します。
難しい事は出来ないですし、やるのは無理ですから、誰でも出来る事です!
1空想
1つ目は、空想です。
医学博士のスリニ・ピレイ氏によると、特に楽しい気分になれる空想をPCD(ポジティブで建設的な空想)と呼ぶみたいでPCDには脳の集中状態を解除し、心を緩める効果的が期待できるそうです。
- ぼーっと草原の中でゆっくり眠っている想像
- 広く静かにひろがる青い海の上の船の上で良い風に吹かれながら横になっている想像
などです。
人それぞれ気持ちよくなれる想像・空想は違うので、心を静めてゆっくりと空想してみるのがおすすめです。
空想が思いつかなければ、南の島の風景が映っているDVDなどを観ても大丈夫なようです。
たぶん僕がいつもアイデアが浮かぶお風呂、お風呂という場所ではなく、そこでリラックスできているから勝手にデフォルト・モード・ネットワーク状態になって、アイデアが湧いていたのかもしれません。
この言葉を知らずとも、勝手にそうなっていたというわけです。
2単純作業
次に出来る事は、2つ目は単純作業です。
ほぼ頭を使わずに出来る作業です。
掃除や散歩がいいと言われています。
ちょうど今回読ませていただきましたコメントにぴったりとありましたよね。
- 散歩していたらアイデアが湧く
- 掃除をしていたらアイデアが湧く
中国の文学者欧陽脩氏と一緒でデフォルト・モード・ネットワークを知らずとも勝手に脳がそういう風になり、ちゃんとアイデアを降ってこさせていたというわけです。
3デジタル機器の使用制限
3つ目は、デジタル機器の使用制限です。
スマホ脳の動画でも話したと思いますが、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどなどを使用する時間を減らしたり、それを使わない、気にしない時間をわざと作るという方法です。
今は、なかなかそれが出来ない人がいるみたいで、強制的にスマホなどを排除する「デジタルデトックスツアー」なるものをやっている団体などがあるそうです。
スマホをどこかにしまって、レジャーやキャンプ場に行ったりするみたいです。
こういうのもたまには楽しいと思います。
4パワーナップ
次にできそうなのが、4つ目パワーナップです!
パワーアップじゃないです。
セガのレジェンドゲーム「獣王記」で強化アイテムを取った時の話じゃないですからね!
パワーナップとは、社会心理学者ジェームス・マース氏が提唱した昼間の短時間仮眠でいわゆる「昼寝」のことなのですが、仕事のパフォーマンス向上に直結する習慣としてGoogle、Apple、Microsoft、NIKEなどの世界的企業ではオフィスに仮眠スペースなどを設けたり、睡眠装置を置くなどして積極的に推奨しています。
医師の末松義弘氏によると、パワーナップのポイントは、時間は15~30分以内にして長く寝ない事です。
眠りが深くなりすぎて目覚めが悪くなってしまいます。
またあえて事前にカフェインをとる事によって、カフェインの効果が現れるまで30分ほど要するため、パワーナップが終わる頃にちょうど効いてくるという方法です。
また午後4時以降は禁止です。
夜のまとまった睡眠を妨げてしまうからです。
パワーナップを使用すると、DMNが活性化されるだけでなく、午後の仕事のパフォーマンスも上がるはずです。
一石二鳥です。
日本の企業にも広まっていけばいいですね。
確かに一瞬の昼寝でだいぶ目が覚める事ってありますからね!
僕ら出来そうな方法を紹介してきました!
色々と解明してくれて毎日生きているのが楽しいですね!
質問者のあいぽんさんも何かヒントを掴んでもらえたらいいと思います。
簡単な話、考え込むだけでなく、休んだり、ぼーっとする時間も必要って事です。
リラックスできる場所に行ったり、散歩してみたり、出来たら色々と試してもらって自分なりのベストなアイデア出しを見つけてもらえれば幸いです!
今回は、デフォルト・モード・ネットワークを解説してみました。
- 楽しい気分になれる空想をする
- 掃除や散歩などの単純作業
- デジタル機器の使用する時間を減らす、使用しない(デジタルデトックス)
- 昼間の短時間仮眠「昼寝」(時間は15~30分以内、午後4時以降は禁止)