fa-arrow-circle-right図解でわかる!ハロー効果を使った有名詐欺
目次
動画でも解説しております
有名な投資詐欺
今回も詐欺のお話です。
詐欺のやり方を会話シーンで再現しました。
出来るだけ多くの詐欺の手法を紹介して少しでも引っかかる人が減るように、そして心理学の話もしたいと思い、この会話のシナリオを作りました。
知人が実際にあった詐欺の話をそのまま会話シーンで再現しています。
まずは会話シーンを見ていただきたいと思います。
その後、僕が解説をします。
心理学(ハロー効果)を利用した詐欺の方法
かなり大きな会社を経営している。
俺一人の力でここまで来た。
今日は、昔からの後輩が話があるというので、聞きに来た。
私、ベガと申します。
――――――1時間後・・・――――――
ケン社長にだけ特別に私に100万ペリカ預けてみてください。
2週間で倍にしますよ!
元金保証もありますし、ケン社長なら100万くらいどうってことないでしょ?
じゃあ、100万振り込みますね。
一緒に儲けましょう!
――――――2週間後――――――
おお!
ベガさん、倍になっていましたよ!
次は2000万ペリカいきませんか?
今度も倍ですよ!
では、やってみます!
――――――2週間後――――――
すごい、ベガさんだけは本物だ!
私も儲けさせてもらっているのでご心配なく。
それより、ケン社長、もう一発いきましょう!
次は、4億ペリカ!どうですか?
こんなチャンスは無いですよ!
でもこれまでも確実に入金もある
4億仕事で稼ぐのは大変だ!
――――――1ヶ月後――――――
もう生きていけない・・・
解説
さて会話シーンを見ていただきました。
ズバリこれはこの通りにあった話です。
会話シーンの前に僕が説明しましたが、これは相談者の友人です。
一応私からしても知人なのでこの成り行きは、現実には数ヶ月かけてお金を本当にごぼっと抜かれたので、ずっと友人の話を聞きながら、まぁ恐らくは騙されてるだろうなぁと、常時感じていたのですが案の定やられました。
その後、その知人は会社も倒産させて個人でも自己破産しました。
この方は大金を取られて元お金持ちでしたが、この詐欺は一番、僕らが騙されるケースが多いパターンです。
そういう部分が何箇所か含まれているので、それを注意喚起しておきたいと思って作った会話シーンです。
だから今日はそのポイントを1つずつ解説していくので、みなさんも同じような詐欺に騙されないようにだけ気をつけて下さい。
投資詐欺は、富裕層だけでなく、誰でも騙される詐欺の1つ
詐欺に騙されない3つのポイント
1.詐欺に騙されるタイプ
では解説していきます。
まず今回の主人公のケンです。
中身が問題です。
皆さんこの会話シーンの中のケンを見てどういうイメージを持ちましたか?
言葉の端々から分かるように、この会話シーンのケンはワンマン社長タイプに作られています。
実はここがまず1つ目の大きなポイントです。
このワンマン社長タイプが問題です。
結構大きな詐欺にあっているのは、こういったワンマン社長、しかもすごい大物が多いです。
気になる方は「M資金融資詐欺被害者」などで調べると、そうそうたる人の名前が出てくると思うので、気になる方はググってみて下さい。
M資金融資詐欺の話しは、タイムリーっていうのか、ちょうど数日前ぐらいにヤフーニュースで田宮二郎がM資金融資詐欺をしたみたいな話が掲載されてました。
フィンガー5も騙された!とか、書かれていました。
若い人は、一切分からない記事内容だと思います。
ではなぜ、ワンマン社長タイプが騙されやすいのかという解説です。
ワンマン社長など一代で財を成し遂げてきた人間は、自分にすごい自信があります。
今までその選択の成功により財を築いてきたわけですので、こういった自分の決心が間違いないと思う人間ほど騙される時はすごく大きく騙されるので注意が必要です。
どんな人間であっても神様じゃないので、時に人のアドバイスを聞く事も大切なのです。
ワンマン社長、自信家、人の話を聞かない、失敗した事ない人などが危ないので、本当に気をつけて欲しいと思います。
- ワンマン社長
- 自信家
- 人の話を聞かない人
- 失敗したことがない人
2.詐欺の常套手段
このケンのモデルとなった僕の知人の社長も一代で財を築いた人です。
やってる仕事は、友人の話によると詐欺キワキワの事を商売にしてるみたいなのですが、それでも相当稼いでたみたいです。
そしてこの会話シーンでは、通貨の単価がペリカとなっていますが、そのまま日本円に置き換えた金額が、実際にその知人社長が騙された金額です。
本人も現実で100万円、次に2000万円、次に4億円と段階を踏んで騙されました。
相手は100万円と2000万円を1回ずつ支払ってるので、3億7900万円の儲けになるんだからウハウハです。
そしてこの部分が実はこの詐欺の2つ目のポイントです。
もっともメジャーな詐欺の手法のひとつなのです。
こういった投資系の詐欺は、実は最初1度か2度きちんと配当金を払ったり、儲けさせてあげるのが常套手段なのです。
最初の2回は3回目の大きな金額を騙すための撒き餌です。
相手を安心させるためのやり方です。
これはどの詐欺でも大体そうです。
昔で言うならば豊田商事です。
少し前で言うならば円天市場です。
皆、最初は少し疑っているので、少額しか投資しません。預けません。
そこで何回かきちんとね配当が払われるから、『あっ、ここはちゃんとしている』銀行なんかの低金利は意味がないから、全部そっちに貯金を移そうとかバカな考えになるのです。
そもそも、強烈に儲かる話なんてまずありません。
浮かれてる人間は騙されるのです。
人間欲をかきすぎると100%騙されてしまいます。
爪を伸ばしすぎると痛い目にあうのです。
爪がね伸びたら相手だって剥がしやすいです。
人に剥がされないように爪は常に切っておくのが得策です。
- 最初の少額投資の時は儲けさせ、いざ、大金をつぎ込むと騙される
- 世の中に大儲けできる話は無い
3.詐欺師が利用する心理学『ハロー効果』
そして次が心理学のポイントです。
この会話シーンのようにもちろんショーンは、相手のベガの味方でいくらか貰っているのでしょう。
この大統領の写真などがハロー効果の役割をしています。
ハロー効果のハローとは「こんにちは」のハローとは違い、聖人の頭上に描かれている光の輪『HALO』の意味です。
詐欺師がよく使うもので「肩書の法則」などが近いです。
その人物を大きく見せようとするために、〇〇さんの知り合いだとか、どんな車に乗っている、予約出来ない店に行っているなど周りのものを使ってその人を大きく見せる効果です。
最近は、インスタグラムで派手に飲んでたり、腕時計や車の写真、札束の写真などを投稿しているのもまさにこれです。
そういった輩は自分はお金持ちだよ。
あなたも僕みたいになりたいでしょ。
というアピールをしながら、「副業」とか「不労所得」などの言葉をチラつかせてDMなどを送りつける商法です。
なので皆さんもこういったのに騙されないように気をつけて下さい。
今もっとも流行っている「情報商材詐欺」です。
ああいうのは偽札、実はダミーなのです。
上の一万円札だけ差し込んであるだけで、他はダミーのお札なのです。
本物の一万円札とダミーのお札を重ねて置いたりして写真撮るのです。
僕は、余興の品で買ったのですが、これを写真で見たら結構よく出来てますよ。
実際に札束が積んでるように見えると思います。
他は腕時計などもスーパーコピーとか、人に借りたり、お金持ちに借りたりしています。
スーパーコピーって昔、僕の相談者が持っていて、ゴルフ場でそのスーパーコピーの人と本物の人の時計が混じってそこら辺の時計屋さんだったらどっちが本物でどっちがスーパーコピーか分からなくなり、スイスの本社まで送って確かめてもらった話があります。
インスタの写真だったら本物かスーパーコピーかなんか見分けるのが不可能です。
正直4,5万で用意出来ます。
シャンパンも何本も開いてるようなも写真もありますが、あれは誰のお金で開けたものなんか分からないですし、よく聞くのは、すでにもう開いてある空き瓶を何個か足して撮影してるのも多いです。
高級車に乗ってたりする写真もありますが、あれも人からも借りたり、もちろんレンタルのサービスもあります。
数時間とかだったら、すごい安いです。
リムジンサービスも実際にすごい安いです。
そもそも最近のSNSは、税務署とか国税局が結構見ているらしいので、本当にお金を持っている人間は、絶対にわざわざ投稿するわけがないのです。
ですので、ああいう写真をインスタとかにあげてるのは、「俺儲かってまっせ」系の情報商材詐欺なので、本当に注意して下さい。
またこの会話シーンであった効果抜群のアメリカ大統領とのツーショット写真ですが、あの国って本当にちょっと変わった国なので、お金さえ払えば大統領と写真を撮れるサービスが存在するのです。
誰でも撮影可能らしいです。
昭和の時代からかなり詐欺師はこのサービスを利用していました。
そういうサービスがあるっていうのを知らない人からすると、アメリカ大統領と一緒に写真撮れるなんてなんてすごい人だと思うわけです。
昔、怪しい会社の社長室によく飾ってあるのを見ました。
相手の見せ方や言う事などを全部鵜呑みにせずに自分自身で相手を見極める力、要するに観相学を勉強して騙されないように気をつけましょう。
自分の身を守れるのは自分しかいません。
観相学が分かる僕からすればこの程度の詐欺師はかなりレベルが低いです。
こんなのに騙されるのはスライムくらいの詐欺師です。
騙される方が悪いと言われても仕方がないくらいです。
という事で、今回はハロー効果の記事をアップさせていただきました。
- SNSにアップされている金持ちアピールの高級腕時計、高級車、札束写真は、偽物やレンタル
- 国税局がSNSをチェックしているようなので本当のお金持ちは金持ちアピール要素をSNSに投稿しない
- SNSで「副業」「不労所得」の勧誘は、情報商材詐欺なので気をつけよう